昨年大会のようす
- Lastyear's Report
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白井 床で3連覇
 種目別で競う豊田国際体操競技大会(中日新聞社など主催)は9日、愛知県豊田市総合体育館(スカイホール豊田)で男子3種目、女子2種目を行い、男子床運動では白井健三(日体大)が15.800点で3連覇した。
 白井は優勝した10月の世界選手権と同じ演技構成で臨み、H難度の「シライ3(後方伸身2回宙返り3回ひねり)」を披露。2位を1点以上離した。
 男子のあん馬では杉野正尭(鹿屋体大)が初優勝、つり輪は陳智郁(台湾)が制した。
 女子では跳馬で宮川紗江(セインツク)が初優勝し、村上茉愛(日体大)は3位だった。段違い平行棒はメラニー・デジュススドスサントス(フランス)が優勝。寺本明日香(レジックスポーツ、中京大)は体調不良で棄権した。
白井 自信「誰も驚かない優勝」
 表彰台の頂点に立つことが、もはや当たり前になっている。「自分も含めて、誰もびっくりしていない優勝かな」。今季の床運動を全勝で締めくくった白井は、ひょうひょうと強烈な自信を口にした。
 2年前の豊田で初めて決めた「シライ3」。当時は「けがや失敗のリスクから来る精神的な負担があった」が、「今はできて当然」と余裕を持って着地。2年間での成長ぶりを見せつけた。
 金メダルを取った世界選手権では「もう誰も僕に追いつこうとしていない」と感じた。Dスコア(演技価値点)7.2という世界一難しい構成を、簡単なように見せてしまう。21歳の絶対王者に迫るライバルは見当たらないのが現状だ。
 床運動と跳馬。世界選手権を制した2種目が最高レベルで安定しているから、他種目を強化する余裕が生まれる。ここ数年で最も力を注いできた鉄棒は、得意2種目に次ぐ得点源となってきた。個人総合でも世界選手権銅メダルと力を伸ばしている。
 敵なしの床運動も慢心はない。目標はコンスタントに16点台を出すこと。「ひねり技のひねり不足が課題。一つ一つの技の余裕や、高さ的な問題もある」。飽くなき向上心で、さらなる高みに上る。
跳馬 宮川初V 苦境で成長 村上 連戦疲れ3位
 昨夏のリオデジャネイロ五輪、10月の世界選手権と日の丸を背負った宮川が、得意の跳馬で力を見せつけた。日本女子エースの村上らを抑えて初優勝。「今年最後としてはすごく良かった」と充実した表情で振り返った。1本目の「チュソビチナ(前転跳び前方伸身宙返り1回半ひねり)」のDスコアは、跳馬の出場選手で最も高い5.8。高難度の大技も、わずかに着地で動いた以外は完璧だった。2本目も成功し、跳馬で8位に終わった世界選手権の雪辱を果たした。
 リオ五輪後に左手首を痛め、4カ月もの間、跳馬の練習ができなかった。代わりに力を注いだのが、トランポリンを使ったトレーニング。時には1日2時間に及ぶ練習で、跳躍に欠かせない空中でのバランス感覚を養った。
 「技の精度が上がったし、新技に挑戦する時もすんなりできるようになる」。苦境でさらに成長してみせた18歳は、すでに来季の飛躍を見据えている。
 世界選手権で日本女子に63年ぶりの金メダルをもたらした村上は跳馬で2本の跳躍を無難にまとめて3位。ただ、「ミスはなかったけど、ただ跳べただけ。納得していない」と表情は浮かない。
 10月の世界選手権、11月の全日本団体選手権と大会が続いた。疲れから、前日練習からずっと体の重さを感じていたという。最終日は世界選手権で制した床運動に臨む。「メダリストとしての演技をしないと。自覚を持って調整する」。世界一の演技を披露してみせる。
杉野 自賛のあん馬
 今年の全日本種目別選手権のあん馬を制した杉野がDスコア、Eスコア(実施点)ともに他選手を上回り、実力を見せつけた。「杉野はあん馬に強いと思わせたかった。自分の演技ができて良かった」と自賛した。
 全日本覇者ながら世界選手権代表を決める試技会で振るわず、出場を逃した。「来年は絶対に勝ち取る」。日の丸を背負う目標に向け、最高の形で今季を締めくくった。

(左)床運動で優勝した白井健三、(中)跳馬で優勝した宮川紗江、(右)あん馬で優勝した杉野正尭 =豊田市総合体育館で
(左)床運動で優勝した白井健三
(中)跳馬で優勝した宮川紗江
(右)あん馬で優勝した杉野正尭
  =豊田市総合体育館で
■中日新聞(2017年12月10日朝刊)
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