昨年大会のようす
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萱 平行棒で優勝

種目別で競う豊田国際体操競技大会(中日新聞社など主催)は9日、愛知県豊田市総合体育館(スカイホール豊田)で男子3種目、女子2種目を行い、平行棒は萱和磨(順大)が14・550点、女子床運動は寺本明日香(ミキハウス)が13・400でそれぞれ制した。

平行棒は谷川翔(順大)、女子床運動は杉原愛子(朝日生命)がそれぞれ2位に入った。男子鉄棒は世界選手権個人総合銅メダルのニキータ・ナゴルニー(ロシア)、同跳馬は申在桓(韓国)が優勝。平均台は頼品儒(台湾)が唯一の13点台で優勝した。

萱 鉄棒3位 弱点種目でも離れ技 白井 鉄棒大技挑む

全6種目を戦うオールラウンダーとして世界を目指す萱にとって、意義深かったのは勝った平行棒ではなく3位の鉄棒の方だろう。弱点の種目で初めて離れ技のコールマンを決め、「2020年に向けて大きな一歩になった」と手応えをつかんだ。

抱え込みで後方2回宙返り1回ひねりをこなすコールマンは、1週間前に海外の大会で初めて挑み、落下している。この日もバーに近づいて肘が曲がったものの、ぐっとこらえて次の技につなげた。「演技全体で見ればまだまだ」。それでも、緊張する試合で成功した意味は小さくない。

世界選手権の個人総合は持ち前の安定感を発揮し、同い年のライバル白井の7位を上回る6位。健闘と言っていい戦いで、鉄棒だけが上位に大きく後れを取った。「今のうちから難度を上げないと東京五輪に間に合わない」。明確な課題を痛感し、帰国後すぐに新技の練習を本格化させた。

15年世界選手権で銅メダルのあん馬に加え、つり輪や平行棒は日本屈指の力がある。てこ入れ中の鉄棒もコールマンにとどまらず、それを伸身で行うG難度のカッシーナまで見据える。
「もっと上を目指して、ここから気を引き締めたい」。2年後への強化は着々と進んでいる。

白井が鉄棒でG難度のカッシーナ(後方伸身2回宙返り1回ひねり)に挑んだ。バーをつかめず落下したものの、東京五輪も見据えた果敢な挑戦。出来栄えを評価する実施点(Eスコア)の出方を見ながら「来季はEスコアが出るようなら入れたい」と語った。

大学に入って、最も力を注いできたのが鉄棒だった。世界屈指の床運動や跳馬などと比べ、個人総合で得点が稼げなかったのが鉄棒。「個人総合を戦う上で鉄棒が苦手。こんな恥ずかしいことはない」と自らに言い聞かせ、離れ技を強化。尊敬する内村航平(リンガーハット)が得意とするカッシーナも、もう少しで手が届くところまで来た。

「無心」の寺本床V

得意の平均台ではなく床運動で優勝した女子の寺本は「世界選手権が終わってから状態が悪かった。床の優勝はびっくり」と率直に語った。難度を抑えた構成を確実にこなし「無心でやっていたのが結果につながった」と振り返った。

今秋の世界選手権の団体総合は、跳馬で大きなミスが出るなど、チームに貢献できなかった。目標のメダルに届かず「少し自分の体操を見失いかけた」という。今季を締めくくる豊田国際は結果を求めず、リラックスすることを心掛け、得意ではない床で上々の演技。「1年を気持ちよく終われた」と笑顔を見せた。

※選手の所属は2018年12月時点



(左)鉄棒で「コールマン」を決める萱和磨、(右)床運動で優勝した寺本明日香 =豊田市総合体育館で
(左)鉄棒で「コールマン」を決める萱和磨
(右)床運動で優勝した寺本明日香
  =豊田市総合体育館で
■2018年12月10日中日新聞夕刊、中日スポーツ
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