昨年大会のようす
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村上 技は細部に宿る 平均台、床の2冠
 種目別で競う豊田国際体操競技大会(中日新聞社など主催)は11日、愛知県豊田市総合体育館(スカイホール豊田)で男子3種目と女子2種目を行い、女子はリオデジャネイロ五輪代表の村上茉愛(日体大)が平均台、床運動の2冠に輝いた。
 男子の跳馬はリオ五輪種目別銅メダルの白井健三(日体大)が「シライ/キムヒフン(伸身ユルチェンコ3回ひねり)」などを決め、前日の床運動と合わせて2種目連覇を果たした。平行棒は、団体総合金メダルメンバーの山室光史(コナミスポーツ)が15・600点で制した。
 「淡々とこなすこと」をテーマに掲げ、初の五輪にも動じず結果を出した村上。その1年の締めくくりにふさわしい姿を見せた。2位に入った前日の跳馬に続き、安定した演技で床運動と平均台の2冠を獲得。「着地も3種目まとめて、いいイメージで終えられた」と振り返った。
 床運動の冒頭は、H難度の「シリバス」(後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり)を難なく成功。その後も上々の出来栄えだった。「弱いところ」と自覚する平均台は、2連続の技を3連続に増やすなど、あえて難度を上げた。「苦手意識のある器具は覚えるのに時間がかかる。今のうちからやっていこう」と挑戦した種目でも勝利をつかんだ。
 大学に入った昨年までは心身ともに安定せず、好不調の波が大きかったが、経験を重ねた今年は結果が続くようになった。リオデジャネイロ五輪では女子団体総合の4位に貢献。一方、個人総合では14位、種目別の床も7位にとどまるなど、世界のトップとの差も痛感している。
 「どうすれば海外の選手に勝てるのか、ずっと考えてきた」。演技の隅々まで完成度を高め、難しい技を当たり前にこなすことが、東京五輪での飛躍につながっていく。
杉原 平均台で新技
 平均台で杉原愛子(朝日生命)が新技を披露した。真上に上げた右脚を両手でつかみ、左脚を軸に2回転する「足持ち2回ターン」に挑み、少しふらつきながらも台に踏みとどまった。
 日本体操協会はこの日、国際体操連盟(FIG)の技術委員会に映像を提出した。日本協会によると、技術委員会でE難度の新たな技として認められる見込みだが、発表した選手の名前は付かないとみられる。
 リオ五輪の日本女子の最年少選手として奮闘し、初出場の豊田で大きなチャレンジをした17歳は「成功してうれしい」と笑顔。「来年もちゃんと代表に入れるようレベルアップしたい」と誓った。
白井が跳馬も連覇
 男子もリオ五輪団体総合優勝メンバーが貫禄を示した。跳馬は20歳の白井が完成度の高い跳躍を二つそろえて連覇。「難しいことを簡単そうにやるという目標を達成し、結果もついてきた」。リオ五輪で披露した「シライ2(伸身ユルチェンコ3回半ひねり)」は使わなかったが、Eスコア(実施点)はともに9点台に伸ばした。
 平行棒は山室が、自身の名が付く技を織り込んだ演技で優勝。日体大の同期でもあった内村航平が11月末でコナミスポーツを退社し、主将を引き継ぐことになった27歳は「航平がいなくても強いチームで居続けられるよう、自分が引っ張る」と意気込んだ。

(左)床運動で優勝した村上茉愛
(右)平均台で新技に挑戦する杉原愛子
 =豊田市総合体育館で
■中日新聞(2016年12月12日朝刊)
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